日本発達心理学会 第37回大会
  • 会期 2026年3月3日(火)~3月5日(木)
  • 会場 福岡国際会議場
日本発達心理学会 第37回大会
日本発達心理学会 第37回大会
日本発達心理学会 第37回大会
イラスト:クドウとモコ

日本発達心理学会 第37回大会

大会委員長挨拶

ご挨拶

 第37回の日本発達心理学会大会を、2026年3月3-5日の3日間、福岡国際会議場(福岡市)で開催することになりました。福岡での開催は20年振りだそうです。前回の会場でもあった九州大学のメインキャンパスは、2020年に福岡市の西の果てに移転しており、当初はそちらでの開催の可能性も検討したのですが、1500人が想定される参加者の皆様に、交通手段を含めてご不便なく参加していただくことが難しいと判断し、今回は、福岡市中心部の福岡国際会議場を会場とさせていただきました。博多湾を臨むベイエリアに位置し、福岡空港・博多駅からのアクセスも良好です。宿泊についても、福岡市内・周辺でお好みに応じて広くお探しいただけると思いますが、地方都市にありがちなことで、大人気アーティストのコンサートが突然発表になったりして一気に「軒並み満室」、ということもないとはいえません。2026年3月3-5日、まずは早めのご予定の確保と、宿泊の予約をどうかよろしくお願いします。

 大会テーマは「こころ・からだ・社会をつなぐ―結び目としての発達心理学」としました。「つなぐ」までもなく、個体のこころとからだ、そして個体同士が構成して関わりあう社会、そして、その基盤となる地球規模での生態学的環境を個別に考えることは、本来できません。とはいえ、様々な意味での不均衡や分断が顕在化する現在の世界で、その本来の連続性を、多様な視点から議論することには重要な意味があると思います。「発達」という時間軸は、この連続性を見直す上でも欠かせないものです。理論・実験・臨床・実践といった領域を超えた結節点、「結び目」としての発達心理学の役割を、改めて考え議論させていただく機会になればと願っております。

 今大会では、学会としての懇親会は開催いたしませんが、会場をとり囲む博多の街全体が参加者の皆様の懇親会場だとお考え下さい。何年か後に、「あの時、中洲の屋台で話しているうちに浮かんだアイディアが、この新しい研究/実践の出発点だったなあ…」なんていうことがあったら、主催者の一人としてこれ以上嬉しいことはありません。会場に関しても、福岡国際会議場の機能を活かして、参加される会員や同伴されるご家族の皆様に、活発かつゆるやかに交流していただけるような会場設営を目指したいと考え検討を進めています。今後の情報についてはHPを通じて随時お知らせいたします。

 学会が開催される3月はじめの福岡は、桜には早いですが、太宰府天満宮はじめ梅の名所が賑わう時期です。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしています。

第37回大会委員会委員長
橋彌和秀
九州大学大学院人間環境学研究院・教育学部

飛ぶ紙飛行機を見上げる青年